中性脂肪とコレステロールの違いを、はっきり言えますか?
私は、30代で健康診断を受けるまでは、2つの違いについて明確に答えることができませんでした。
>>健康診断結果の見方は?血液検査の項目・内容を知ろう!【30代男性】
しかし、「要指導」という診断結果を受け、その後、勉強し、しっかりと知識を身につけたので、
今回は、中性脂肪とコレステロールの違いや関係性について、お伝えします。
目次
中性脂肪とは?
そもそも、中性脂肪とは、体のエネルギー源となる脂質のこと。
血液によって、全身に運ばれ、エネルギー源として利用されます。
つまり、生命を維持するのに必要なもの。
エネルギー源としての役割はもちろん、内臓や皮下に付き(内臓脂肪・皮下脂肪)、
外部からの圧迫や衝撃から守る働きや、体温の維持などを担っています。
食事をすると、その栄養が腸で吸収され、栄養素の中の炭水化物と脂質から中性脂肪ができます。
中性脂肪が高いと、どうなる?
問題は、中性脂肪が過剰に蓄積された状態になること。
食事で必要以上のエネルギーをとったり、運動不足でエネルギーの消費が少ないと、
血液中に中性脂肪が増え、生活習慣病の引き金になります。
中性脂肪の蓄積 → 動脈硬化の発症 → 生活習慣病【糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞など】
つまり、中性脂肪がたまることで、肥満の状態になることは、
さまざまな生活習慣病の温床になってしまうのです。
これは、中性脂肪とコレステロールとの関係も作用してきます。
まず、2つの違いについて、知っておきましょう。
【中性脂肪】と【コレステロール】の違い
【中性脂肪】と【コレステロール】は、混合されやすいですよね。
私も、実際、健康診断の結果を見るまでは、あいまいな認識でした。
体内には、4つの脂質(脂肪の仲間)があります。
中性脂肪も、コレステロールも、「脂質」の一つだったんですね。
中性脂肪が、主にエネルギー源の役割を担っているのに対し、
コレステロールは、細胞を構成する細胞膜、その成分の一つです。
約60兆個もある、人間の細胞を支える役割を担っている訳です。
つまり、中性脂肪もコレステロールも、体に必要不可欠な脂質ということです。
【中性脂肪】と【コレステロール】の関係
でも、中性脂肪とコレステロールには、どんな関係があるのか?
中性脂肪が増えると、コレステロールのバランスが崩れ、動脈硬化が促進されてしまいます。
そして、動脈硬化が進むと、脳血栓・脳出血や狭心症・心筋梗塞といった、死に至る病にかかるリスクが高まります。
つまり、中性脂肪とコレステロールのバランスが大事になってくるのです。
そのメカニズムについては、まずはコレステロールが2種類あることや、
それぞれの役割について知る必要があります。詳しくは、こちらの記事で。
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