9・11倶楽部【馳星周】感想とあらすじ<ネタバレ注意>


馳星周「9・11倶楽部」の感想


私が、この小説を読んで、一番印象に残っているのは、
主人公である救命救急士の織田が、物語のクライマックスで自問自答した言葉だ。

わたしは再び夢を見た。

父親として振る舞う自分の夢を見た。

新しい家族を手に入れるという夢を手にした。

夢は夢だ。

幻よりさらにあやふやなものでしかない。

それが証拠に、明日にでもわたしとあの子らは離れ離れになる。

だが、手に入れるために死に物狂いの努力をしなくて、どうして夢を掌中に収めることができるというのか。

無理を無理と承知でそれに手を伸ばすことで初めて、夢は形をなすのでないか。

 

これを読んで、ハッとさせられた。

特に…

「手に入れるために死に物狂いで努力をしなくて、どうして夢を掌中に収めることができるというのか。」

という一節。

馳星周の作品は、現実の事件などを基にした、想像外のフィクションで楽しませてくれるが、
主人公が葛藤しながら紡ぐこうした言葉に、重みがあり、読んでいて考えさせられるのが、一番の魅力だと思う。

さて、主人公の織田がどのようにして、こうした境地に至ったのか、見て行こう。


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当レストランのシェフ

TVディレクター・ジン

TVディレクター・ジン
報道番組の制作を担当、5歳娘と1歳息子のパパです。料理レシピや全国食べ歩きグルメ、子育て情報、ONE PICEネタ、iPhone関連など、知って得する生活情報を記事にしています。
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