親知らずの抜歯は、痛い?痛くない?
今回は、その疑問にズバリお答えします!
親知らずの抜歯を控えて、ちょっとドキドキしているあなたに、私の体験をもとにした、親知らず抜歯の痛みや、ちまたに広がる「痛そうな話」の真相をお伝えします。
結論から言えば、親知らずの抜歯は、思っている程、痛くありません!
もちろん、個人差があるので、一概には言えませんが、きちんとした準備とアフターケアーで痛みは軽減できます。
私の体験をじっくり読んで、気持ちを落ち着かせてから、後悔しないように、親知らずを抜いて下さいね!
親知らずの抜歯の痛みは、どれくらい?
私は30代半ばで、初めて親知らずを抜歯しました。
抜く前は、ちょっと不安になって、ネットで色々と検索してたり、抜歯の情報を集めました。
そうしたら、痛そ~な体験談がわんさか出てきて、さらに不安に…。
あなたも今、その時の私と同じような心境でしょう。
でも、安心して下さい。
医学は日々、進歩しているのです!
まずは、親知らずのことをしっかりと知って、抜歯の手順を事前に理解していれば、結果的に「痛くない抜歯」にすることができると思います。
抜歯は、親知らずの生え方や状態によって、手術の難易度や、それに伴う痛みも変わってきます。
まずは、親知らずのタイプを知っておきましょう。
親知らずは3つのタイプ
親知らずには、大きく分けて、3つのタイプがあると言われています。
あなたは、どのタイプですか?
この画像は、私の実際のレントゲン写真です。
私の親知らずは、3つのタイプ、すべてがありました(笑)
私が、初めて抜いた親知らずは、「横向き」の埋没型でした。
レントゲン写真では、形や向きが分かりますが、実際には、歯茎に埋もれていて、ほんの一部しか見えません。
こうした「横向き」タイプが、抜歯の難易度は、一番高いです。
そして、抜歯後の痛みも出やすいと言えます。
親知らずのタイプについては、別の記事でさらに詳しく書いています。
横向き埋没の親知らずを抜歯!痛い?痛くない?
さて、前置きが長くなりましたが、あなたが一番気になっているのは、親知らずを抜歯したら、ぶっちゃけ、痛いのか?痛くないのか?ですよね。
親知らずの抜歯の痛みは、2種類あります。
これから抜歯をするあなたは、どちらも気になることでしょう。
順を追って話しますので、まずは、抜歯手術の手順を、私の体験をもとに見て行きましょう。
親知らず抜歯の手順
親知らずの抜歯手術の流れを、以下の手順でした。
- 局部麻酔
- 歯茎の切開
- 親知らずの上側を切断
- 顎の骨を削る
- 根を抜く
- 歯茎を縫う
局部麻酔
まずは、抜歯する親知らずの歯茎に、注射で麻酔を打つ。
「麻酔を打つのが痛い」という体験者もいますが、私はそうではありませでした。
口をあけて、これから麻酔を打ちますよ、という時に、携帯に妻からメールの着信が。
何だ?と思い、メールを確認している間に、麻酔は終わっていました(笑)
「え?終わったの?」
ちょっと拍子抜けしましたね。少しは痛いと思っていたので。
例えるなら、鉛筆の芯で、歯茎をツンツンされた程度。
いや、多分、それよりも痛くなかったです。
歯茎の切開
続いて、親知らずが埋まっている歯茎をメスで切って開く。
すでに麻酔が効いているので、当然ですが、痛みは全く感じません。
この切開も、1~2分で終わりました。
今回は、麻酔は数回に分けて打たれました。
後で、医師に聞いたら、「その方が、麻酔が少なく済み効果的」だということです。
つまり、歯茎を開いた後の方が、よりピンポイントで、麻酔を適した場所に打てるということなんだとか。
親知らずの上側を切断
歯茎を開き、横向き親知らずが露わになりました。
ここで、歯を真っ二つに切断し、先端部分を取り除きます。
切断する理由は、親知らずが横向きなので、歯を抜くためのスペースがないからです。
隣の歯にぶつかってしまいますからね。
歯を切断するので、さすがに時間がかかります。
「ウィ~~~ン」という機械音がするのでドキドキです。
麻酔のおかげで、痛みは感じないのですが、「いきなり痛くなるのでは?」という恐怖と戦っていました。
初めての体験ですし、お腹の上で握っていた両手は、力がこもり、汗がにじんでいたと思います。
この間、医師は「痛くないですか?」と何度も確認してくれます。
5分くらい、ウィンウィンと削っていたでしょうかね。
痛みは感じることなく、無事、歯の先端は切断されました。
次は、顎の骨を削ります!
ええええ!!?
と思うと思いますが、ご心配なく。続きを落ち着いて読んでください(笑)
顎の骨を削る
次は、歯の根っこを抜くために、根が繋がっている顎の骨を削る。
「え?顎の骨を削るの!?」って驚きますよね。
削ると言っても、ほんの少しです。
レントゲン写真で見ると、親知らずの根っこが、あごの骨とつながっているのが分かります。
このクリニックでは、極力、抜歯の痛みを減らす治療をモットーとしていて、顎の骨を削るのは、わずかにしてもらいました。
多く削れば、それだけ抜歯後の痛みも強いですからね。
その辺りもポイントになります。
親知らずの根っこを抜く
そして、いよいよ抜歯のクライマックス。
親知らずの根っこを引き抜く。
後で、抜いた歯を見て分かったのですが、歯の根って、こんなにしっかりしているんだ、ってくらい長いです。
では、歯茎に埋まった根を、どうやって抜くのか?
それは、鉗子(かんし)と呼ばれる器具を使い、てこの原理を利用して、引っこ抜きます。
とはいえ、根を抜くのは、ある程度、力作業になります。
器具を根っこに、当ててグイグイやるので、この時も、緊張します。痛みは全く感じません。
でも、やっぱりあまり良い気分ではないですね。
そして、数分後、無事、親知らずが抜けました。
歯茎を縫う
最後に、切った歯茎を縫い合わせる。
親知らずが抜けて出来たスペースに、体に吸収されるゼラチン状の薬を入れ、その後、歯茎で蓋をする感じです。
私の場合は、ひと針、縫いました。そして、手術の一週間後に、抜糸をします。
以上で、親知らずの抜歯手術は終了です。
手術自体にかかる時間は、30分くらいでした。前後の説明を合わせて1時間でしたね。
料金は、保険がきくので、4000円くらいでした。
親知らず抜歯手術のまとめ
私の場合、抜歯の難易度が高いと言われる、横向き埋没の親知らずを抜いたわけですが、手術だけを見れば、痛みは限りなくゼロに近いものでした。
順調にいけば、多くの場合、親知らずの抜歯手術は、痛みがないものです。
しかし、必ずしも、そうなるとは限りません。
私は、抜歯を体験した人から、手術のついて、身の毛もよだつような怖い話も聞いています。
恐い経験をしないためには、歯医者を選ぶ段階で、注意しておくポイントがあるのです。
親知らずの抜歯を失敗しないための、病院の選び方を、直接、歯医者さんに聞いてきました。
そこで知った歯医者の裏事情も織り交ぜて、別の記事でお話ししたいと思います。
親知らず抜歯後の痛みは?
さて、抜歯の手術が痛くないからといって、万々歳!
という訳には、もちろんいきません。
問題は、抜歯の後です。
親知らずを抜いた後に、激しい痛みが襲ってくる場合があるからこそ、多くの人が戦々恐々としているわけで。
さて、抜歯後の痛みは、どれほどなのか?
私の体験談をもとに、次回の記事でまとめます
親知らずの抜歯を必要以上に恐れずに、しっかりと知識を入れてから臨みましょう!