9・11倶楽部【馳星周】感想とあらすじ<ネタバレ注意>

馳星周「9・11倶楽部」の感想 2.中国マフィアの犯罪に加担

そして、物語の中盤は、原因不明の貧血に度々悩まされる少女・笑加(えみか)に薬を買え与えるため、
織田が、中国マフィアのボスと接触し、麻薬などの運び屋として犯罪に加担し始める。

この「中国マフィア」ブロックは、馳星周ファンには堪らないところ。

中国マフィアがはなつ血生臭さや狂気、バイオレンスは、
「不夜城」を始め、馳星周が、当初から書き続けてきたノワールの世界。

特に、中国マフィアのボス・李威(リーウエイ)のグループと、
笑加の実兄トモが率いる不良グループが対決するシーンは、
馳ノワール小説のクライマックスを思わせるスリリングな展開。

そして、主人公・織田の、行き場のない怒りが爆発するシーンでもある。

この山場がクライマックスではなく、クライマックスに向かうきっかけであるところに、
この「9・11倶楽部」という小説の贅沢さを感じ得ない。

序盤で、救命士や中国残留孤児2世についての知的好奇心をくすぐられ、
中盤で、馳ノワールの世界に浸らせ、そして、終盤で、あっと驚く展開が待っているのである。

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当レストランのシェフ

TVディレクター・ジン

TVディレクター・ジン
報道番組の制作を担当、5歳娘と1歳息子のパパです。料理レシピや全国食べ歩きグルメ、子育て情報、ONE PICEネタ、iPhone関連など、知って得する生活情報を記事にしています。
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